食に関するコラム
このコーナーでは、暮らしのちょっとしたヒントや、気になるテーマをいろいろな角度から取り上げ、定期的におすすめしていきたいと思っています。皆様からの耳寄りな情報や、気になることも随時お待ちしています。
牡蠣 今回のおすすめは牡蠣
「カキ」 柿?いやいや牡蠣です。
そうです。いよいよ牡蠣の季節です。あの特徴的な風貌と、いかにも貝類の代表です!とでも言いたげな独特の味で、多くの支持を得ている冬の味覚「牡蠣」。殻ごと運ばれてきた生牡蠣にレモンをかけてつるっと、も良し。味噌で煮て、アツアツのぷりっとしたところを食べて良し。サクサクの衣でカリッとジューシー、でも良し。あまり好きではないという方も、牡蠣で食あたりを起こして嫌いになってしまった方にも、再度チャレンジしていただきたい牡蠣の魅力をご紹介します。
 
牡蠣にもいろいろありまして
牡蠣は、「イタボガキ科」の二枚貝の総称です。日本近海では、マガキ、イワガキ、スミノエガキなどが生息していますが、私たちが店頭で見かけるものは、ほどんどがマガキです。牡蠣は、波の穏やかな内湾や内海を好み、広島湾や、松島湾、伊勢湾、厚岸湾などに養殖場があり、市場に出回る牡蠣のほとんどが養殖されたものです。生産量で見ると、約60%が広島県で生産されていて、広島の牡蠣の特長は、甘みが濃厚でこってり味、フライなどに向いているそうです。
海外では、フランス、中国、韓国等で養殖されています。フランスでは、生食で食べることが多く、中国では、オイスターソースなどの調味料として加工して使用されることが多いとのことです。
ちょっと変わった牡蠣の特性
牡蠣には、一つの身体で雄と雌の特長を併せ持つ「雌雄同体」という特長があります。普段は雄性を示しているのですが、繁殖期である夏場にだけ雌性が現れ、産卵 するというのです。また、牡蠣の漢字に「牡」という字が使われているのは、昔の中国人が、牡蠣はすべてが雄であると考えたからではないかといわれています。
牡蠣の旬
ヨーロッパでは「Rの付かない月には牡蠣を食べるな」ということわざがあります。Rが付かない月=May(5月)からAugust(8月)の産卵期の牡蠣は食べるなということですが、この時期の牡蠣は、産卵のために身がやせて味が低下し、また、夏場ということで、体力が弱った牡蠣が感染したり腐敗したりする可能性があるためだそうです。逆に、牡蠣の旬である12月から2月頃は、牡蠣の餌であるプランクトンが多く発生し、牡蠣自身の栄養が充実しているため、美味しく食べることができるのです。日本でも、「花見が済んだら牡蠣を食うな」という諺があり、国は違っても、昔の人の経験から来る知恵って、すばらしいですね。ちなみに夏が旬の牡蠣(イワガキ)もあり、陸奥湾から九州にかけて分布しているそうで、夏に出回る牡蠣はこの種類が多いようです。
海のミルク
海のミルクといわれる牡蠣の栄養価について調べてみましょう。牡蠣は、古くは、ジュリアス・シーザーや、ナポレオン、ルイ14世、日本では野口英世などが、その味や効果を好み、食していたといわれています。生の牡蠣100g当たりのカロリーは、78kcalで、牡蠣の約80%が水分です。牡蠣は、エネルギー源として優秀な、グリコーゲンを非常に多く含む高タンパク食品で、現代人に不足しがちなミネラルを非常にバランス良く含んでいます。
牡蠣はミネラルの宝庫
骨の形成に不可欠で、不足するとイライラしたりなどの症状が現れるカルシウムや、新陳代謝を活発にさせる亜鉛、体内の酸素の運搬や、血液を作る際に欠かせない鉄や銅、その他リン、マンガンなど人の身体に必要な成分が含まれています。特に、牡蠣に含まれる亜鉛と銅のバランスは理想的で、お互いが一番吸収されやすい量で含まれているのだそうです。また、ビタミン群では、ビタミンA、B6,B12,E、パントテン酸が含まれています。さらに、牡蠣に含まれているタウリンには、肝臓を守る効果や、コレステロールの上昇を抑制する効果、血圧降下、糖尿病の改善に効果があるといわれています。
牡蠣が食べたくなったら
牡蠣は水分が多い食品ですのです。加熱してしまうとその栄養素が流失してしまうので、生で食べるか、煮汁までしっかり摂ることを心がけましょう。また、食中毒予防には、75度以上で1分以上加熱したり、塩もみしたりすると効果があるとのこと。また、いくら新鮮なものでも、体調の悪い時の牡蠣は避けた方が良いようです。同じものを食べたのに、一人だけ食あたり、なんてことになりかねません。 また、牡蠣の成分を有効に摂るには、オイスターソースがおすすめです。牡蠣を長時間煮詰めた、まさに牡蠣のエキスそのものですし、旨み成分を多く含みますので、中華料理に限らずいろいろなお料理の隠し味として活躍してくれるのです。
漢方から見た牡蠣の効果
中国医学でも、牡蠣はその効果を認められた生薬として、昔からいろいろなお薬に使用されていました。現在でも牡蠣が含まれている生薬は多くあり、牡蠣の主な効果としては、疲労や精神不安、不眠などがある方や、貧血症の方に有効とされています。代表的な処方名には、柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)という舌を噛みそうな方剤があります。牡蠣の成分をより有効に摂るための一手段として、上記諸症状をお持ちの方は、一度飲んでみてはいかがでしょうか?(ご相談はセコム漢方システムまで)

「独り言」
ナポレオン 私の友人で、北海道の厚岸(あっけし)に済んでいる人がいます。厚岸は牡蠣の養殖産地として有名で、友人が帰省の際に牡蠣を送ってくれたことがありました。てっきりスーパー等で見かけるようなカンジのものが届くのかとウキウキして蓋を開けたら、まるで小さな岩のような牡蠣がごろごろと入っていたのです。牡蠣の殻って非常に開きにくいんですよね。特に厚岸の牡蠣殻は、殻のひだが荒く、インパクトがあるんですよ。アッケシという地名はアイヌ語で「アッケシ・イ」といい、牡蠣のあるところという意味だそうです。私の努力の甲斐なく、結局開かずじまいだった牡蠣が今でも心残りです。 ところで、今回の「セコムの食 ‘98冬」はもうご覧いただけましたでしょうか?お陰様でご注文の数も増えて、より一層頑張らねばと思っているところですが、今回の商品の中でも、順調な滑り出しをしたものの一つに「カキフライ」があります。普通のカキフライとは、ちょーっとばかり、いえいえ実は、か・な・り違うおいしさをお届けできる一品です。ます、ごろんと大粒で、口の中に入れると、サクッ、ジュワ〜ッと海のエキスが口中に広がります。の贅沢なフライです。カタログの写真だけでも見てやって下さい。
  猪口 ゆみ
参考文献:食材図典(小学館)
     食品分析表(女子栄養大学出版部)
今月のおすすめホームページ
「セコムの食」こだわりの大粒カキフライ

素材と加工方法にこだわった絶対おすすめのカキフライです。

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