| このコーナーでは、暮らしのちょっとしたヒントや、気になるテーマをいろいろな角度から取り上げ、定期的におすすめしていきたいと思っています。皆様からの耳寄りな情報や、気になることも随時お待ちしています。 | |
|
今回のおすすめは大根 家庭の味もさることながら 一日の仕事が終わってホッと一息。あ〜、今日もよく働いた、と家路に急ぐ私たち勤労者の足をパタと止めてしまう、あの明かり。魅惑の赤ちょうちんに心奪われ、おでんでちょっと一杯。いいですねぇ〜。ところで、おでんの一番人気って何だと思います?ある調査によると大根なんですって。おいしいですもんね。味が個性的ではない分、いろいろな味に染まれる大根は、日本の煮込み料理にはなくてはならない素材の一つです。江戸時代には、大根の専門料理書なるものまであったとか。今回は、アツアツ大根がテーマです。 |
|
大根のような腕って? 大根はかなり古くから食用として栽培されていたようで、古代エジプトのピラミッド建設では、労働者に対する報酬の一つになっていたとか。日本へは、中国から伝わってきたといわれています。現在では「大根役者」「大根足」など、あまり自分にたとえて欲しくない食べ物の一つになっていますが、昔は非常に良いイメージがあったのか「古事記」のなかでは大根を“女性の白い腕”にたとえた歌があるなど、なじみの深い食べ物だったようです。 |
|
|
各地の大根
大根は、大きく分けるとヨーロッパ大根、中国大根、日本大根に分けられます。もともと大根は栽培しやすい作物で、食品としての用途も広いことから、各地で盛んに品種改良が行われていたようです。一般的に春大根や夏大根は辛味が強く、冬大根は甘味が強く煮物に適しているようです。
|
|
|
胃腸お助け野菜 大根の90%以上は水分です。大根の辛味の正体はイソチオシアナートという成分で、これが料理の際に、大根の組織が壊されたときに辛味を生じるのだそうです。この辛味は時間とともに減少していきますので、辛味を出したいときには食べる直前におろした方がよいようです。 また、大根の根(白い部分)にはでんぷんの消化を助けるジアスターゼ、たんぱく質や脂肪の消化を助けるオキシターゼ、焼き魚のおこげに含まれる発ガン性物質を抑える効果などがあるといわれています。食欲がなくなったり、胃もたれがするときには大根のおろし汁が強い味方になってくれるようです。但し、生の大根は身体を冷やす働きがありますので、冷え性の方は食べる量に注意するか、火を通したものを食べるように心がけましょう。 |
|
|
大根の葉は捨てるべからず
大根の葉には、なかなかどうして、ビタミンやミネラルの宝庫なのです。生の大根の葉には100g当たり210mg(牛乳の約2倍)のカルシウムのほか鉄、カリウム、亜鉛、が豊富に含まれていますし、カロチン、ビタミンB1、B2、Cなどもしっかり含まれているのです。また、冷え性や肩こり、腰痛などには大根の葉を干したもの(煎じ汁を入れるとさらに良し)を浴槽に浮かべると効果的だそうです。大根を葉ごと手に入れたときは、捨てずに菜飯や炒め物などに利用しましょう。葉をすぐに使わない場合は塩ゆでして冷凍保存すると重宝です。 |
|
|
見分け方と保存方法 まず、葉の鮮度を見て下さい。茎の切り口に“す”が入っていないもの、切り口がみずみずしいもの、根の部分がみずみずしいものを選びましょう。カット売りされているものは鮮度が早く落ちてしまいますので、可能であればなるべく丸ごと購入するようにしましょう。購入後は、水分の蒸発を防ぐために、葉を切り落として葉と根を別々にして、根は乾燥しないようラップなどに包んで保存しましょう。 |
|
「独り言」 |
|
|
先日、「セコムの食’99春号」の取材で、近そうで遠い石川県に出張に行ってきました。強風吹きすさむなか、飛行機と我が身の安否を心配しつつ、1時間に1本しかない電車に乗り遅れ、駅ではタクシーがつかまらず、かれこれ片道約5時間の日帰り出張一人旅。いつの時代も仕事は大変です。 そしてたどり着いた逸品は、100%そばの実だけで作る“そば粥”。「そば処 上杉」さんの店主・上杉さんは、蕎麦好きが高じて60歳で蕎麦屋を始めたという方で、味に対しては非常に頑固。いい材料しか使われません。ごちそうになったお蕎麦は、かつて食べたことがないくらい辛い大根が山盛りで、これがまた、おそばに合うんですね〜。調子に乗って食べ過ぎてしまい胃がパンパン。もう、“ジアスターゼ、がんばって”という感じ。上杉さんが作られるそば粥のほうもかなり評判がよく、地元紙にも取り上げられるほど。ホッとする美味しさとあたたかさを感じるそば粥を、次回春号(4月発行)では、より詳しくご紹介させていただく予定です。ご期待下さい。 |
|
(猪口 ゆみ)
|
|
|
参考資料:食材図典(小学館) 野菜基本大百科(集英社) キッチン栄養学(高橋書店) 四訂 食品成分表(女子栄養大学出版部) |
|
|
●今月のおすすめホームページ ダイコン情報(提供:) 大根の栄養価や機能性をより詳しくご紹介しています。 (http://www.agri.pref.hokkaido.jp/chuo/organization/soma/SOINDEX/daikon2.HTM) |
|
|
コラムに対する感想、また、内容や誤字等に関するご指摘は、こちらまで。
|
|
|
このコーナーでは、暮らしの中の小さなヒントになることや、楽しい情報をいろいろな角度でおすすめしていきたいと思っています。ちょっと気になることやみなさんに教えてあげたいよいことがありましたら、フリーダイヤル0120−049−756(カスタマーセンター)までご連絡下さい。 |
|