| このコーナーでは、暮らしのちょっとしたヒントや、気になるテーマをいろいろな角度から取り上げ、定期的におすすめしていきたいと思っています。皆様からの耳寄りな情報や、気になることも随時お待ちしています。 | |
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今回のおすすめは昆布 だしが効いてます 気が遠くなりそうな暑さが続く昨今。いかがお過ごしですか?それにしても暑すぎですよねぇ。そんなときは、冷たい麺類に限る。つるつるっといきたいこの季節、どうせ食べるなら自分で麺つゆを作ってみてはいかがですか?だしといえば昆布だし。この際、鰹だしには少々目をつぶってもらいましょう。昆布漁が最盛期のこの時期、海流に揺られながらも、岩にしっかりくっついて生きている、たくましい昆布を取り上げてみました。あぁ、私も昆布のように強く生きてみたい(?)。 |
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献上つかまつりまする〜 昆布が日本の書物に最初に登場するのは、奈良時代の「続日本記」で、朝廷に献上されたことが記されています。平安時代には既に、だし用、食用として利用されていたようで、戦国時代には、保存食として煮込んだ昆布を携帯していたのだそう。昆布は中国でも珍重されていて、不老長寿の薬とされ、昆布を求めて日本へ使者が送られるほどだったとか。そんなに長生きしたかったのかなぁ。 |
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同じじゃないんだぞ!
日本食の要ともいうべき“だし”として、また、昆布巻など加工用として利用されている昆布。その90%は北海道産ですが、産地や種類によっても使い道が違ってきます。
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「とろろ」と「おぼろ」どう違う?
さて、質問です。“とろろ”と“おぼろ”はどう違うんでしょうか?どちらも昆布を酢に付けたあと加工するのですが、とろろは、何十枚もの昆布をあわせて、ギューーッと、1トンくらいの圧をかけてぺちゃんこにしたものを、横に薄くスライスしたものです。とろろをよ〜く見ると、バームクーヘンのように細いストライプになっていますが、これは幾層にもなったものを削ったためにできたものです。容赦なくぺちゃんこにされていく昆布を見ていると「なんだか不憫だねぇ、、」とつぶやいてしまいました。 一方、おぼろは一枚の昆布から作ります。ある程度の厚みがある昆布を酢に浸けて柔らかくしたあと、木材をカンナで削るようにスーッ、スーッと職人さんが削っていきます。きちんと手作業で行う分だけ、おぼろの方が高級です。表面の黒部分は「黒おぼろ」、芯の白い部分を削ったものは「白おぼろ」です。 |
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昆布だし基本講座
美味しい料理を作るには、多少の手間ひまをかけないとね。 さて、まずは固く絞ったぬれ布巾で汚れを取ります。表面の白い粉はマンニットという、うま味成分なので、水で洗い落とすともったいないです。それから、だしを出やすくするために昆布に切れ目を入れ、水と一緒に鍋に入れ、中火にかけて沸くのをまち、沸騰直前に昆布を取りだします。なんだ、ほんの少しの手間だけだ。夏場は1時間、冬場は3時間ほど水に浸けておくだけ(水出し法)でもOK。ちなみに、鰹だしと一緒にした「合わせだし」は、鰹のうま味成分のイノシン酸と昆布のうま味成分であるグルタミン酸が相乗効果となって、単品で使うよりもぐーーんと美味しくなるんですって。これを使わない手はないですよね。 |
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昆布って素敵!
何が素敵って、まずカロリーゼロってこと。それだけじゃない。順番にいきましょうか。昆布の、あの、ぬめりは食物繊維のアルギン酸といわれるもので、血中のコレステロールを体外に出してくれる効果や腸内の善玉菌を増やしてぜん動運動を活性化させてくれるそうなのです。昆布に含まれるカリウムが、塩分を体外に排泄する働きがあるので、むくみを改善したり高血圧の方に効果があるといわれています。その他、体質をアルカリ性に変えてくれる上、ミネラルも豊富に含んでいるので、美容にも良し。また、昆布に含まれる多糖類は、ガン細胞を自滅させる効果もあるとか。そして、カルシウム含有量は牛乳の7倍。カルシウム不足はイライラのもと。イライラしているヒトには、すかさず昆布茶でも勧めましょう。素朴な風貌に似合わず、数々の魅力を持つ昆布。ね、素敵でしょ? |
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昆布漁体験記(南茅部編)
7月のとある平日、最高級昆布といわれる真昆布の産地、南茅部で漁師をなさっている坂本孝雄さんを訪ね、実際に成長を重ねる昆布たちを見てきました。凪状態だったとはいえ、この日天気は雨模様。乗った小舟は揺れに揺れ、ダイビングで鍛えた私の三半規管もあやしくなりました。 養殖場では、1年で成長する「促成昆布」と2年かけて育てる「2年昆布」の現場を見せていただきました。過密養殖したものと、周りの昆布を「間引き」して栄養たっぷりで育てたものとでは、大きさが随分違っていました。大きさが違うと当然、売値も変わってくるのですが、小さいものをたくさん作るのかおっきいもので勝負するのかは漁師さんによって違うそうです。せっかく育てた昆布も、波に流されてしまったり、穴があいてしまったり、自然相手の仕事は、やはり大変そうでした。今後は心して、昆布と向きあわなければ。 |
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「独り言」 |
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自分の書いたコラムにすぐ影響を受けてしまう、単純な私の最近のおやつは昆布です。イライラすると眉間にしわが増えるでしょ(私だけかなぁ?)。一説によると昆布は一日3gくらいが丁度いいのだとか。ちょっと気が早いけど「セコムの食 秋号」では、一度食べはじめると、やめられないとまらない「焙煎こんぶ」なるものが登場します。乞うご期待。 冒頭でも触れましたが、夏バテしてしまうこの時期、麺類は強い見方ですね。私のこの夏イチオシのおすすめ麺は「小西名人の古式手技うどん」。なにせ30分茹でてものびない麺なんですから。つるつるののど越し、さらには歯を押し返してくるような麺のコシ。一度食べたら忘れられませんよ〜。もちろん、しっかりだしを取ったつゆも付いています。ぜひご賞味あれ! |
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(猪口 ゆみ)
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