食に関するコラム
このコーナーでは、暮らしのちょっとしたヒントや、気になるテーマをいろいろな角度から取り上げ、定期的におすすめしていきたいと思っています。皆様からの耳寄りな情報や、気になることも随時お待ちしています。
梨 今回のおすすめは
皮はパサパサ、だけど実はジューシー。
秋ですね。スポーツの秋、芸術の秋、そしてなにより食欲の秋ですね。実りの秋には八百屋さんや果物屋さんにもおいしい顔が続々と登場します。この時期から冬にかけて毎年、体重増加の一途をたどるのは、決して私だけではないはず。今回は、旬の果物のなかでもみずみずしさにおいては右に出るものがいない梨がテーマです。小学校の運動会のとき、お弁当の最後に食べた梨はめちゃくちゃおいしかったなぁ、、、。
 
和・洋・中どれにする?
梨は大きく3種類に大別されます。私たちに一番馴染みのある「日本梨」、近年店頭でもよく見かけるようになったひょうたん型の「西洋梨」、また「中国梨」は日本梨と中国梨の中間のような形をしています。日本梨と中国梨は食べるとシャリシャリすることから、西洋では“サンドペアー”と呼ばれているとか。ん〜、シャリシャリとはしていますが、なにも“砂”と表現しなくてもいいような気がしませんか?もっと食欲をそそるような表現があるような、、、。だけど、梨のシャリシャリとした感じは、果肉の中に石細胞という細胞膜が固い成分が含まれているためだそうです。なるほど!だったらサンドペアーでも納得がいきます。それにこの石細胞は体内で消化されないので便通にも良いとのこと。便秘がちな方にはGOODですね。一方、西洋梨の方はネットリした食感から“バターペアー”と呼ばれています。
 
梨の来日
梨の原産は中国で、それが中国から日本に渡ってきたようです。「日本書紀」には既に登場していることから、平安時代には既に食べられていたのではないかといわれています。梨はその響きから“梨=無し”と結びつけられてしまうため、縁起を担ぐ人々からは、「有りの実」と呼ばれています。
 
りえん? 離縁じゃないですよ
ところで、歌舞伎界のことを梨園(りえん)といいますが、そもそもどうしてそうよばれているのでしょうか?中国が唐の時代に皇帝が梨の花が咲くなかで芝居を教えたからだとか。また、マリー・アントワネットは洋梨が大好きで、宮殿の中にも洋梨を植えさせていたという話もあるそうです。昔から人気者だったんですね。
 
梨のおいしいところ
梨は水分が豊富な果物で、特に日本梨は90%近くが水分です。日本梨は100g中のカロリーが40kcal、西洋梨は56kcalで、比較的低カロリーの果物といえそうです。梨に含まれるソルビトールという糖分は、私たちが摂ったときにブドウ糖などの糖分と比較して、血糖があがりにくいという特徴があるため、糖尿病などの血糖コントロールが必要な方にはよいのだそうです。ソルビトールは梨のほかに、リンゴや梅、ビワなどにも含まれてます。また、カリウムが豊富に含まれているため、利尿作用も期待できます。東洋医学では、熱を下げたり咳や痰を抑えたりする効果があるとされ、これらの症状があるときには、蜂蜜などを加えて梨のおろし汁がいいのだとか。今からの季節、風邪などでのどが痛くなったときには、ぜひお試しあれ。梨に含まれるアスパラギン酸は、疲労回復に効果的といわれています。
日本梨を食べ比べよう
せっかくですから、今が旬の梨を食べくらべてみましょう。日本梨は、果皮が厚く褐色を した青梨系と緑黄色で果皮が薄い赤梨系、それにこれらを掛け合わせたものとに分かれます。
  • 幸水
    扁平な形をしていて、お尻の部分が凹んでいます。水分が多く、甘くてジューシーです。 昭和34年からお店に登場しています。赤梨系の代表格です。日持ちは1週間程度です。

  • 豊水
    果肉が柔らかく、非常にみずみずしく甘みも強い品種です。大ぶりで日持ちが良く、2週間程度なら大丈夫です。

  • 二十世紀
    青梨系の代表的な品種で、19世紀末にできた品種であることから、20世紀を代表するものとしてこの名がつけられたそうです。現在では、全国生産量の80%を占めるほどになりました。形がととのっていて甘みと酸味のバランスがよく味が濃いのが特徴です。

梨を美味しく食べよう
日本梨は果皮に張りがあり、へたがしゃきっとしているもの、手に持ったときに重量感があるものを選びましょう。梨は購入後、なるべく早く食べるようにして下さい。家庭で保存する場合は、密封して冷蔵庫保存が良いそうです。二十世紀はおいておくと追熟して変色していきますので、長く保存したい場合は青いものを購入するようにしてください。

「独り言」
梨 今年はお彼岸を過ぎても暑い日が続いていますが、ふと旬の素材を見かけたり口にしたときには、秋を感じますね。先日飲みに行った、風情のある焼鳥屋で最後に出してくれた梨は美味しかったなぁ。その同じ週末、飲みに行った処でも、またまた梨を振る舞ってくれました。そのお礼に「次のコラムの題材は梨にしよう」と心に決めたのでした。ちなみに、私の田舎の方言では“どうして?”の代わりに“なし?”といいます。なんで?というのが変化したものじゃないかと思うのですが、取材などで九州に行ったときに、ふと似たような方言を耳にするとなんだか懐かしいですねぇ、、、。田舎のある方、たまには帰りましょうね。
ところで「セコムの食」で、梨を使った商品はというと「ラ・フランスジュース」があります。バターペアーと呼ばれるにふさわしいコクと甘さをギュッと絞ってジュースにしました。じっくり味わって飲みたい上品なジュースです。また、デザートにはラ・フランスと白桃のアイスクリームをセットにした「山形の果実アイスセット」もおすすめです。まずはクリックして覗いてみて下さい!

  猪口 ゆみ

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