| このコーナーでは、暮らしのちょっとしたヒントや、気になるテーマをいろいろな角度から取り上げ、定期的におすすめしていきたいと思っています。皆様からの耳寄りな情報や、気になることも随時お待ちしています。 | |
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今回のおすすめはカニ(その1) 美味しいね、カニ 冬の味覚の王様といえば、やっぱりカニでしょ。確かに身を取り出すのは面倒だけど、カニ好きのわたしは単純だから「カニ」と聞くだけで、食指がピピピッと反応してしまう。タラバの生足を七輪で焼いて、パチパチ、ジューシーをいただくのも良し、カニミソを残した毛ガニの殻に日本酒を注いで、お酒とカニミソの芳香に酔うも良し、ズワイの足の身を殻からすーっときれいに抜いて、贅沢にひとくちでいただいても良し。それぞれのカニにそれぞれの美味しさがありますよね。あなたの一番好きなカニはどれですか?今回は、カニを調べてみました。 |
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タラバガニ カニといえば、タラバ!という方も多いはず。だけど、他のカニと大きく違うことが一つあります。さて、何でしょう? あの、迫力ある姿に圧倒され、見落としがちですが、ズワイガニや毛ガニの足が10本あるのに対して、タラバガニは8本しかない。タラバガニは生物学的分類でいうとヤドカリの仲間に入るのです。タラバガニは水温が10℃以下、季節により水深30〜300m前後のところを棲み家として、鱈がいるところにいるカニということから「鱈場ガニ=タラバガニ」と名づけられたそうです。タラバガニの寿命は、文献によって異なりますが25年とも35年ともいわれています。いずれにしろ、他の魚に比べて長生きであることには違いないですね。ちなみに英名ではKing crab。名実ともに、カニの王様ということですね。 |
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似て非なり、アブラガニ 北海道の海鮮市場で、店頭のおじさんやおばさんから「うちのは本物のタラバだよ!」といわれた経験がある方もいらっしゃると思います。わたしも、初めて行ったときは一体何を指して本物だと言っているのかわからなくて困惑してしまい、早速調べてみることにしました。本物と呼ばれているものは先ほど登場したタラバガニのこと。そしてニセモノ扱いを受けているのは、アブラガニ。アブラガニは、タラバガニと姿形はよく似ていますが、英名でBlue king crabと呼ばれているように加熱する前は殻が青紫色を帯びています。 |
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じゃぁ、どうしてニセモノ? しかしながら、茹でるとタラバ同様に朱赤になってしまうため、見分けにくくなってしまい、結果、市場価格が高いタラバガニと称して売られていることがあるのです。肝心のお味はというと、カニ専門の業者さん曰く「タラバガニが繊細でさらりとしているのに対して、アブラガニは名前の通りややくどい感じがあり、後味にクセが残る」とのこと。ただ、味の好みは人それぞれだし、別にニセモノでもなんでもないのに、ニセモノ扱いされているアブラガニはちょっと気の毒だな。 |
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ちょっと、オイシイ卵の話 産卵期になるとメスは卵を抱えます。メスの体の中にある未熟な卵を内子(うちこ)、これが外に出ててくると外子(そとこ)となります。外子は、キャビアと数の子を足して割ったようなプチプチした食感が魅力ですが、味の濃厚さや美味しさからいえば内子の方が魅力的ですね。ただし、メスは乱獲するとカニそのものの漁獲量に多大な影響を与えるため、各漁業組合独自で協定を作りカニの種類によって全面捕獲禁止にしたり、漁期をオスより短くして保護しているのだそうです。 |
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ゲジゲジだけど美味しいの 小柄でやたらと毛深いものの、満足度の高い肉質と濃厚なミソが自慢の毛ガニ。彼らは水深30〜60mの砂泥底を棲み家としています。最近は、活きたまま店頭に並ぶことも増えてきましたね。毛ガニを茹でるときには、グツグツと沸騰させたお湯の中に、足が開かないように輪ゴムなどで結わいて強火で10分から15分茹でると良いそうです。あ、熱湯に塩を入れるのをお忘れなく。また、市場で破格値で売られている毛ガニは、姿形がよく似ている「クリガニ」という種類の場合もあるそうです。見分けかたは、毛ガニの甲羅が円形に近いのに対して、クリガニは5角形に近い形をしているのだそうです。 |
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ズワイガニ ズワイガニは英名でSnow crab。まさに、冬が旬のカニです。このズワイガニは昔から日本人には馴染みのあるカニで、北陸では越前ガニ、山陰地方では松葉ガニの呼び名で親しまれています。ただし、これらはオスのみの呼び名で、雌はコウバコ(コウバク)ガニ、セイコガニなどと呼ばれています。水深75m〜300mで水温が1〜3℃のところを好みます。以前、金沢でいただいた真冬のコウバコガニは、ぎゅーっと濃厚な味でいまだに忘れられないほど、美味しかった! |
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「独り言」 |
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「セコムの食」冬号の撮影で、タラバガニの生足を撮影したときのこと。七厘で炭をおこして、網を敷いてカニを乗せて焼いていると、エンジ色の殻が徐々にだんだん朱色に変化してきて身から落ちる汁がジュジュッ、ジュジューッと音を立てて炭の上にこぼれてく。見ているヒトはみなごっくんと喉をならす。窓もなく換気も良くないスタジオ内は、どんどん過酷な状況となり、カニが炙られる匂いが充満、夜9時の空腹な胃袋に過酷なまでの刺激を与えていく。撮影を終えて、カニをご相伴にあずかるまでは、「待て!」を言い渡された犬の気持ちがよくわかりました。
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(猪口 ゆみ)
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